2013年10月21日

3.11経過

ようやく地震なんだと気付いた私。店内を見ると、スタッフの姿はどこにも
見当たらない。でもお客さんは数人遊技していた。とりあえず事の重大さが
わからない。でもみんなが逃げているという事は、相当なのだろう。

お客さんに声を掛ける。
『今結構大きな地震があったみたいなので、逃げて頂けますか?』
わかってるよ、そう言われた。それならば早く逃げてくれないだろ
うか。画面を見ると、確変大当たりの真っ最中。なるほど。この大当たりが
終わったら外に出るから、そう言いながら遊技を続けている。

余震が続く店内、天井にヒビが入る音がした。ヒビ割 れた箇所からポロポロと
砂が落ちている。まるでインディージョーンズの映画の洞窟の中にいるようだった。
私はともかく、お客様は非難させないと、その思いでイッパイだった。

片っ端から声を掛けるが、どのお客さんも地震だと知っていて遊戯を続けている
のだ。私一人ではラチがあかない。インカムと呼ばれる無線を使い社員の指
示を仰ごう。地震の前までいたはずの社員の姿も見当たらない。私はインカ
ムを使った

『店内で遊技されているお客様がいらっしゃいます。逃げるようにお願いしたの
ですが遊技を続けられるとの事でした。どうしたら宜しいですか?』すると出口
から社員 が走って来た。『まだ店内にいたのか!?』驚いた表情で私を見ている。
むしろ驚いたのは私の方だ、お客様よりもバイトよりも先に逃げていたのか。
驚いたのとともに愕然とした。とりあえず外に逃げなさい、そう言われたが店内
にはまだお客さんが残っている。
posted by ヒロシッペサンタ at 22:29 | 地震